今回は、当店でおなじみのフラワートルティーヤについてのお話です。
業務スーパーやカルディコーヒーファームなどでもよく見かける、小麦粉で作られた白い生地。
実は、宇宙ステーション(ISS)で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の日本人飛行士たちも食べている宇宙の主食だって知っていましたか?
JAXAの公式SNSでも、無重力空間でふわふわと浮いているトルティーヤの姿が紹介されています。なぜ、パンではなくトルティーヤが選ばれているのか。その理由を知ると、今日からフラワートルティーヤを見る目がちょっと変わるかもしれません。
なぜパンより優秀?宇宙がトルティーヤを選んだ理由
宇宙空間、特に精密機械がぎっしり詰まったISSの中では、私たちが当たり前に食べているパンは少し面倒な存在なんです。
一番の理由は、パン屑(くず)の問題です。 無重力でパンを食べると、ポロポロと小さなくずが舞い上がってしまいます。それが機械の隙間に入り込んで故障の原因になったり、飛行士さんの目に入ってしまったりしたら大変です。
その点、フラワートルティーヤはしっとりとしていて、ちぎっても粉が出にくい。この「ゴミを出さない」という特性が、宇宙での安全を守っています。
これは日常でも同じことが言えます。
特に、小さなお子さんがいる家庭ではトルティーヤはとても重宝します。
ボロボロこぼれるパンよりも、しっとりしたトルティーヤのほうが食後の片付けがずっと楽になります。巻いてお弁当に入れることもできます。
宇宙で重宝されるメリットは、実はキッチンでもすごく役立つものなんです。
「挟むパン」と「巻くトルティーヤ」の違い
パンにもいろんな形がありますよね。
食パンで「挟む」サンドイッチ、コッペパンの切り込みに「詰める」ホットドッグ、最近では食パンを半分に切ってポケット状にする食べ方も人気です。
どれもおいしいですし、パンには厚みとふわふわ感があり、パンにしかない魅力があります。
でも、具材を挟んで食べるとなると、そのふわふわ感が活かせない場面があります。
例えば、少し汁気のある具材やソースを挟んだとき。
パンがその水分を吸い込んでしまい、せっかくの食感がベチャベチャになってしまった経験はありませんか?
また、サンドイッチやハンバーガーなどを大きな口を開けて噛んだ瞬間に、中の具がズルッと「ずれて」しまう……。パンは意外と繊細な一面があり、何でも適当に挟むには難易度が高いんです。
一方で、フラワートルティーヤの最大の特徴は、薄さとしなやかさ。
パンのように具材をおさえるのではなく、具材を生地でクルッと巻くだけで、たっぷり具材を包むことができます。
生地は薄いですが、短時間なら具材の水分にも強いのが特徴です。
(長時間経過してしまうと、ベチャッとしてしまいます)
できたてなら、ソースや脂のうまみと一緒においしさをまるごと楽しむことができます。
ふわふわのパンはサンドイッチとして。
水分のある具材をしっかり味わいたい時はトルティーヤ。
そうやって使い分けができるようになると、料理の幅はもっと広がります。
宇宙飛行士が無重力で具材をバラバラにせず食事を楽しめるのは、この包むというトルティーヤならではの形のおかげです。
具材はもっと自由でいい!焼き鳥で楽しむおうちトルティーヤ
「タコスを作るなら、ひき肉でタコミートを作って、サルサも用意して…」と、ついつい意気込んでしまいませんか。実は、宇宙食に細かいルールがないように、家でのトルティーヤだって何でもアリです。
当店では、ときどき牛すじの塩煮込みや豚の生姜焼きなど、日本のおかずを巻いたタコスをお出ししています。日本人になじみのあるメニューなので、結構人気で、テリヤキチキンは、日替わりタコスからレギュラー入りしたくらいの実力派です。
フラワートルティーヤはクセがなく、日本のおかずとの相性も抜群なんです。パンに挟むと、どうしても汁気で生地がつぶれてしまいますが、トルティーヤならそのうまみを内側に閉じ込めて、一つの料理として成立させてくれるんです。
でも、具材を作るのが面倒な時もありますよね。
そんな時にぜひ試してほしいのが、市販の缶詰です。
特に缶詰の焼き鳥はこれが驚くほどトルティーヤに合うんです。
なかでもおすすめしたいのが、実は塩の焼き鳥。
「タコスならタレ味の方が合うんじゃない?」
と思うかもしれませんが、実は塩が一番タコスらしくなるんです。
焼き鳥をのせた上に市販のサルサをのせてみてください。
塩が鶏のうまみを引き立て、そこにサルサの酸味と辛味が加わることで、フラワートルティーヤとの一体感が一気に増すんです。
もちろん、お好みでアレンジも自由です。
やきとり缶詰タコス
フラワートルティーヤ 2枚
焼き鳥缶塩味 1缶(70g)
レタス 50g
メキシカンサルサ(びん詰) 40g
サラダ用細切りチーズ 20g
スライスハラペーニョ お好みで
【作り方】
レタスは5ミリくらいの千切りにする。
トルティーヤは電子レンジ(600W)で10〜20秒ほど加熱して温める。

手巻き寿司のように、家族でタコスを作りながら、
「トルティーヤは宇宙でも食べられているんだよ」なんて話をしながら、身近なお惣菜をくるっと巻いてみる。そんな手軽さが、フラワートルティーヤを日常に取り入れる一番のコツです。
フラワートルティーヤの失敗しない温め方
フラワートルティーヤを家でおいしく食べるために、一番大事なのが温め方です。温めずに使うと、トルティーヤはボソボソとした食感で、具をはさむと割れてしまうことも。
1. 解凍してから温める
冷凍のトルティーヤを使う場合は、必ず解凍してから温めてください。
2. パッケージの温め方を守る
基本の温め時間は、1枚なら電子レンジ(600W)で10〜20秒が目安です。
ただ、メーカーによって温め時間は異なるので、まずは必ずパッケージの記載を確認してから温めてください。
温めすぎに注意
加熱しすぎると水分が飛んで、カチカチに硬くなってしまうので、10秒ずつ追加加熱するのがおすすめです。
3. 温めた後は保湿
温めたら、すぐに濡らしたキッチンペーパーで包み、その上からラップをしておくのがコツです。
トルティーヤは乾燥するとすぐにかたくなってしまいます。
こうして水分を保つで、食べる直前まで、しんなりさを保てます。
もし頻繁に楽しむなら、トルティーヤを保温しながら保存できる「トルティーヤウォーマー」があると、便利です。
当店でも使用している「ノープロ トルティーヤキーパー」は、トルティーヤを入れて温めることもできるのでおすすめです。
タコスに使うなら「焼き」は不要
フラワートルティーヤをフライパンなどで焼くと、水分が飛んでパリッとした薄焼きせんべいのような食感になります。 タコスに使いたいなら、焼かずに温めるだけにしましょう。
チーズを挟んで焼く「ケサディーヤ」を作るなら焼くのは必須です。
フラワートルティーヤを、もっと気楽に
フラワートルティーヤは、決して特別な日のためのものではありません。 宇宙飛行士がISSで食事を楽しむように、もっと自由に、いつもの主食として楽しんでみてください。
・ボロボロこぼれないから、後片付けがとにかく楽。
・家にあるおかずでワンハンドで!
冷蔵庫の残り物や、缶詰をパカッと開けるだけで十分楽しめます。
そんな気楽なスタイルで、フラワートルティーヤを食卓に出してみてください。手間もかからず、いつものおかずがまた違った形で楽しめるようになります。
トルティーヤやサルサの選び方は、別の記事を参考にしてみてください。




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