「晩ごはんをタコスにしようかな」と思ったはいいけど、ちゃんと一食の献立になるのか、なんとなく自信が持てない。そんな人は意外と多いんじゃないかと思います。
タコスって、メインとしての存在感は抜群なのに、「他に何を合わせればいいんだろう」とイメージが湧きにくいかもしれません。和食なら味噌汁と副菜、パスタならサラダ、という定番の組み合わせが頭に浮かびやすいですよね。タコスはまだ日常のご飯として定着しきっていない分、献立全体のイメージがつかみにくいのだと思います。
でも実際には、タコスの献立はそんなに難しくありません。スーパーで手に入る市販品や、冷蔵庫に余っている野菜を組み合わせるだけで、気張らなくてもちゃんとした食卓が完成します。
この記事では、タコス屋を営む筆者が、普段からおすすめしている「あと一品」のアイデアをご紹介します。
この記事でご紹介するタコスはメキシコ発祥のコーントルティーヤを使った本格スタイルではなく、アメリカで独自に発展したテクスメクス(Tex-Mex)スタイルをベースにしています。フラワートルティーヤやチーズ、サルサを使った、日本でもなじみやすいスタイルのタコスです。
冷蔵庫の余り野菜で作る、タコスに合うサルサスープ

タコスの献立にスープを合わせたいなら、サルサスープがおすすめです。作り方はとてもシンプルで、冷蔵庫に残っている野菜を何でも使えるのがうれしいポイントです。
基本の作り方
コンソメスープにスーパーで売っているサルサを1人分につき大さじ1〜2杯加えて煮るだけで完成です。具材はキャベツ、玉ねぎ、トマト、ピーマンなど、あるものを食べやすい大きさに切って入れるだけです。
サルサの酸味とスパイスがスープ全体に溶け込んで、いつものコンソメスープがメキシカンな一杯に変わります。タコスのスパイシーさとも合うので、献立全体のまとまりも出やすいです。
普通のコンソメよりもチキンコンソメの方がベースの味がマイルドで、サルサとの相性がいいです。ぜひお試しを!
もちろん生の野菜がない時は、冷凍野菜でも全然OK。むしろカットする手間が省けて時短になります。
特におすすめなのは、パプリカやズッキーニが入ったミックス野菜です。サルサの酸味と相性が良く、彩りも華やかになります。
熱々のうちにピザ用チーズをトッピングするのもおすすめです。
面倒な時はこんな手抜きでも手抜き感なし!
とにかく楽をしたい時は、具なしでも大丈夫。
サルサを多めに入れれば、サルサそのものに入っている野菜の具材だけで立派なスープとになります。
手抜きなのに具材もスパイスも入っているので、手抜き感はありません。
また、インスタントスープで十分です。市販のコンソメスープやオニオンスープを使うことで鍋いらずのスープが楽しめます。
このスープアイデアはタコスの具材が余った時にも活躍!
タコスの具材として余った具材を使ってこのスープを作るとさらに本格的なスープにランクアップします。
特に、アボカドやパクチーを少しトッピングするだけで、見た目も味もより本格的になります。サワークリームを用意していれば仕上げに加えるとリッチな味わいに。
「手抜きかな」と気にする必要はまったくなくて、合わせる具材を工夫するだけでインスタントがランクアップします。
おすすめのサルサについてはこちらの記事でご紹介しています。
袋から出すだけで食卓がにぎわう、トルティーヤチップス

もう一品に時間をかけたくない日の最強のタコスのお供が、トルティーヤチップスです。
スーパーやコンビニで手軽に買えて、袋からお皿に移してサルサやワカモレを添えるだけ。
それだけで食卓のテンションが一気に上がります。
チップスを選ぶ時は、プレーン(塩味)タイプがおすすめです。
サルサやワカモレと合わせて食べるので、チップス自体の味が濃いと風味がぶつかってしまいます。
プレーンの方がサルサの味をしっかり感じられて、タコスとの相性もよくなります。
お子様がいる場合は、プレーンと味付きを両方用意して分けて出すのがおすすめです。
大人はプレーンとサルサで本格的に、子どもはチーズ味などのチップスをそのままつまむ、
という感じで分けると、辛さの調整もできて一石二鳥です。
タコスの準備中につまんでもらう前菜として出すのが特におすすめで、家族でのご飯はもちろん、友人を招いたホームパーティーにも重宝します。
ボリュームをもう少し出したい時はナチョスにアレンジするのも大ありです。
チップスをオーブン対応のお皿に広げて、ピザ用チーズをたっぷりかけてトースターへ。チーズが溶けたら取り出して、ウィンナー、コーン、玉ねぎ、ピーマン、オリーブなど好きな具材をのせるだけです。ナチョチーズソースがあればさらに本格的な雰囲気になります。タコスと合わせれば、お腹も十分満足できる献立になります。

オーブンを使うのはちょっと…というときは、電子レンジでチーズを溶かすだけでも十分おいしく楽しめます。
肉系が足りない時は、市販のチキンをそのまま活用

肉系のおかずがほしいときは、牛や豚にパパッと塩こしょうして焼くだけが一番シンプルで簡単です。
特に牛肉は少し赤みが残る程度でも食べられるので、さっと焼くだけで豪華な一皿になります。
しかもそのままタコスの具材にも使えるので、作りすぎてもムダになりません。
揚げ物を足したい時は、ケンタッキーのクリスピーチキンが便利です。
そのままかじってもいいですし、トルティーヤにチキンとレタス、お好きなソースをかけて一緒に巻けば、自家製ツイスターの完成です。揚げ物の脂っこさをサルサやライムの酸味でさっぱりとさせてくれるので、意外とペロリと食べられます。揚げ物も加えるとボリューム満点のタコスを楽しめます。
ここでもう一つおすすめなのが、サイゼリヤの辛味チキン。やや甘辛な辛味チキンはタコスとの相性が抜群で、サイドディッシュとしておすすめです。
気取らない感じが、テクスメクスのノリとよく合うんです。
ライムとパクチーで、一気に本格メキシカンに

献立というより仕上げの話になりますが、タコスはライムとパクチーがあると一気に本格感が増します。
ライムを絞るだけで酸味と香りが加わって、お店の味に近づきます。
「レモンでも大丈夫?」と聞かれることが多いのですが、本格的な味を楽しみたいならレモンではなくライムを使ってみてください。
パクチーは好みが分かれますが、タコスとの相性は抜群です。
実は私もかつてはパクチーが得意ではありませんでしたが、タコスに合わせて以来すっかり欠かせない存在になりました。
「パクチーが苦手だけどタコスに合わせたらおいしかった」という声は多いので、苦手な方もぜひ少量から試してみてください。
さらに一歩踏み込むなら、サワークリームを添えてみてください。タコスに乗せるだけで一段階上の仕上がりになります。辛さをまろやかにしてくれる効果もあるので、辛いのが苦手な人や子どもにも実はおすすめのトッピングです。スーパーで手軽に買えるので、ぜひ一度試してみてください。
全部手作りしなくていい、それがタコスの楽しさ
タコスの献立は、全てを一から手作りしなくていいと思っています。スープはインスタントで、前菜は袋から出すだけ、チキンは市販品を活用する。そんな「いい意味での手抜き」が積み重なって、気張らないのに豊かな食卓ができあがります。
タコスの文化自体、もともとそういうノリがあるんです。
決まったルールより、あるものを組み合わせて楽しむ、タコスはその象徴みたいな料理です。
「今日の夜ご飯どうしよう」と迷っているなら、ぜひタコスにしてみてください。
市販品をうまく使えば、思っているよりずっと気軽に、ちゃんとした食卓が作れます。
ぜひ一度試してみてください。
当店では無添加のフラワートルティーヤとサルサを販売しています。市販品で作ってみて「もっとおいしくしたい」と思ったら、のぞいてみてください。



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